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【医師が教える】円形脱毛症はなぜできる?原因と対策を詳しく解説

毛髪・頭皮ケア

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)への留学を経て、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

ブラッシングをしている時に突然、小さな円形の脱毛斑を発見してしまったら驚かれるかもしれません。ストレスも抱えていないし心配ごともない、何の前触れもないにもかかわらず発症してしまうのが円形脱毛症です。発見時に大きなショックを受けてしまう方もいることでしょう。

そこで今回のAGAタイムスでは円形脱毛症の特徴や原因、治療法などをご紹介します。「ストレスを抱えているつもりもないのに一体なぜ?」という疑問を解消していきましょう。

円形脱毛症とは

円形脱毛症とは、主に丸く円状に毛髪が抜けてしまう後天性の脱毛症です。髪の毛が10円玉ほどの範囲で脱毛する症状が一般的に想像されますが、実際は頭髪だけではなく、全身のあらゆる部位で発症します。

一般的に自覚症状はありませんが、脱毛前や発症時には軽いかゆみ、淡い紅斑が現れることもあります。また爪に小さな点状の凹みができるなどの変化がみられることもあるようです。

◯円形脱毛症の種類

円形脱毛症は症状によって5種類に分類されています。頭部の円形脱毛症の場合、脱毛斑(脱毛している場所)の数や範囲で区別されます。

【単発型】
頭部に一箇所だけ脱毛斑が発生した状態を単発型といいます。いわゆる10円ハゲとして広く知られていて、最も多い症状のタイプといわれています。
【多発型】
脱毛斑が一箇所ではなく頭部の様々な場所に複数発生する脱毛症状です。単発型の方でも多発型に移行することがあります。
【蛇行型】
主に側頭部や後頭部に見られる脱毛症状です。脱毛斑が結合していびつな形で広がっていきます。
【全頭型】
頭部全体に脱毛斑が広がった状態です。すべての髪の毛が抜け落ちてしまう場合もあり、円形脱毛症の中でも治療が長期化しやすいタイプといわれています。
【汎発型】

頭部だけに限らずまつげや眉毛、全身すべての毛髪に影響を及ぼす脱毛症状です。全頭型と同じく治りにくいタイプとされています。

このように、円形脱毛症は必ずしも10円玉程度の大きさでとどまるわけではなく、さらに症状が進行すると頭皮全体に広がってしまうことすらあります。また眉毛や体毛といった、毛が生えた箇所であればどこでも発生する可能性があるのです。

円形脱毛症の症状

【発症時に起こる症状】
円形脱毛症を発症する原因は、未だ完全に解明されていません。しかしその中でも原因と考えられている代表的な事柄をまとめましたので、参考までにご覧ください。
  • ・ある日突然抜け毛が増えたと感じる。
  • ・頭部に地肌が見える箇所ができ、はっきりした円形または楕円形をしている。
  • ・爪に小さな点のようなでこぼこができた。
  • ・アトピー性性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などを患っている。
  • ・起きるたびに枕元に抜け毛が何本もある。
  • ・脱毛した部分の周りの髪の毛が少し引っ張るだけで抜けてしまう。
  • ・抜けた髪の毛の毛根をみると、細く尖っているのがわかる。
  • ・脱毛斑が徐々に大きくなっている。
  • ・脱毛斑が複数あり、大きさも変化している。
【回復期に起こる症状】
脱毛部に以下の症状が現れていた場合、円形脱毛症は回復期を迎えているといえるでしょう。
  • ・脱毛斑に短い髪の毛が生えはじめた。(短毛化)
  • ・脱毛斑周囲の髪の毛が引っ張っても抜けにくくなった。

これらは一般的な円形脱毛症にみられる症状ですが、必ずしも円形脱毛症とはいえません。しかし、このような症状が複数現れている場合は円形脱毛症の可能性が高まるため、早めに医師の診察を受けたほうが良いでしょう。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症を発症する原因は、未だ完全に解明されていません。しかしその中でも原因と考えられている代表的な事柄をまとめましたので、参考までにご覧ください。

1. 自己免疫疾患
最も有力な原因として考えられているのが自己免疫疾患です。自己免疫は外敵から身を守ろうとする身体本来の正常な働きなのですが、何らかの理由によりこの免疫機能が乱れ、正常な組織まで攻撃してしまうことがあるのです。円形脱毛症の場合、「毛包に関連するたんぱく質」を免疫機能の乱れから敵と見なして攻撃・破壊してしまい、その結果脱毛を引き起こすのではないかと考えられています。自己免疫疾患の原因はストレスや疲労などといわれていますが、それらを全く感じていない方でも発症することがあるため正確に解明されていないのが実情です。
2. 遺伝
円形脱毛症は、遺伝的背景も指摘されています。円形脱毛症と遺伝の関係についてもまだ解明されていない部分が多いのですが、ある報告では一親等(親・子)で発症した人がいる場合、発症率が他と比較して約10倍であるという報告もあるようです。また一卵性双生児の場合は両者が円形脱毛症を発症する割合が50%ほどであるのに対し、二卵性双生児では0%という報告もあるため、何らかの遺伝的要因を持つ可能性は高いようです。
3. アトピー素因
円形脱毛症患者の内、約4割の方が皮膚炎や鼻炎などになりやすいアトピー素因を持っているという報告もあります。そのためアトピー素因が何らかの形で関与している可能性は強く疑われていますが、まだ十分に検証されていないようです。
4. ストレス
昔から円形脱毛症の原因はストレスだといわれてきましたが、症例の割合ではごく少数であり、科学的な根拠に乏しく、また生まれたばかりの赤ちゃんにも発症が認められる疾患であることから、現在ではストレスを原因とする説には否定的な見解が多くなってきています。しかし、ストレスをトリガーとして自己免疫疾患に陥ることも考えられるため、ストレスと円形脱毛症は全く無関係であるともいい切れません。

円形脱毛症の治療法

治療方法については、日本皮膚科学会により策定された「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017年版」に記されています。このガイドライン内で評価されている治療方法には推奨度が設けられており、中でも“B:行うよう勧める”治療法として「ステロイド局所注射療法」「局所免疫療法」「ステロイド外用療法」「かつら」の4つが高く評価されています。

◯ステロイド局所注射療法
ステロイド局所注射療法は、ステロイド薬剤を真皮層下層から皮下脂肪層に直接注射する治療法で、比較的症状の軽い単発型や多発型の治療に用いられます。ただし、症例の少なさや疼痛を伴うことから子供への使用は確立されていません。投与は1ヶ月に1回程度で済み、通院時にその場で施術できるため安全性の高い治療といえます。
◯局所免疫療法
局所免疫療法とはSADBEやDPCPといった、かぶれを引き起こす物質を皮膚に塗布して発毛を促す治療法です。脱毛が広範囲に渡る多発型や全頭型に対し、年齢を問わず使用が推奨されています。しかし、汎発型や甲状腺疾患を伴う場合では効果が乏しいとされており、頭痛、倦怠感、蕁麻疹、色素沈着などの副作用も懸念されています。さらにアトピー性皮膚炎を併発している場合は、症状が悪化する恐れもあるため注意が必要です。また、円形脱毛症に対するSADBEやDPCPの治療は保険が適応されません。施術頻度は週1回〜月1回程度まで、治療の経過を診ながら調整されます。
◯ステロイド外用療法
ステロイド外用療法は、ステロイド薬剤を頭皮に直接塗布する治療法で、1日1〜2回幹部に塗布します。比較的軽度の単発型、多発型に用いられますが、最近の報告では中症程度の円形脱毛症にも効果が認められたとされています。しかし、全頭型や汎発型患者に行なった研究では、一時は症状が回復したものの、一部の患者は症状が再発し治療前の状態に戻ったという報告があり、重症度の高いレベルでは推奨されていません。
これらの治療は皮膚科などで受けることができます。ただし治療に適応する方とそうでない方がいらっしゃるため、円形脱毛症患者の全員におこなわれるわけではありません。自然治癒もありうるので、場合によっては経過観察となるケースもあります。また最近では、抗ヒスタミン薬が治療に有効であるとの報告も多くあるようです。
◯かつら
多発型や全頭型、汎発型など、頭部全体に脱毛が及ぶ症状の場合に推奨されています。かつらには円形脱毛症の直接的な治療効果はないものの、頭部を紫外線や外傷から守る上では有用とされ、QOL(生活の質)改善に期待が持てるとしてB評価を得られています。

その他にも、患部に液体窒素や雪状炭酸を圧抵する「雪状炭酸圧抵療法」と呼ばれる治療法などいくつもの治療法がありますので、症状がひどくなる前に専門の病院で診察を受けることが望ましいでしょう。

AGAの早期治療について

円形脱毛症に発毛剤は効果ある?

AGA(男性型脱毛症)の治療に用いられる発毛剤「ミノキシジル」は、円形脱毛症には効果実証のエビデンスが乏しいとされています。これは円形脱毛症とAGAの原因がそれぞれ異なることも影響している可能性があります。円形脱毛症は自己免疫の異常が主な原因であると考えられているのに対し、AGAは主に男性ホルモンに起因する脱毛症です。男性ホルモンの「ジヒドロテストステロン(DHT)」が、前頭部から後頭部に生えている髪の毛の成長を阻害することで脱毛していきます。

AGA治療薬のミノキシジルは発毛や髪の毛の成長を促す作用があるため、AGAによる脱毛症状に効果を発揮します。しかし、円形脱毛症に効果が全く無いというわけではなく、海外では治療実績も存在します。また少ない症例ではあるものの、ミノキシジルによって改善が見られたとの報告もあるため、国内の診療ガイドラインでは「推奨度C1:単発型および多発型の症例に併用療法の1つとして行なってもよい」と評価されています。

このようにミノキシジル単体での円形脱毛症改善には大きく期待できませんが、他の治療をサポートするかたちで使用するには有用といえるでしょう。

円形脱毛症の自宅でできる対策

病院で治療をおこなう以外にも、生活習慣の改善など自分でできる対策もあります。まず、夜は良質な睡眠をとるようにしましょう。身体をしっかりと休めることは成長ホルモンの分泌を促進し、髪の成長につなげることができます。

食生活においては、一日三回の食事をできるだけバランス良く食べることで健康体を維持することが重要です。ストレスをため込むことも良くないので、運動や趣味など自身にあったストレス発散方法を見つけましょう。また、長期にわたり円形脱毛症の症状が続くとそれ自体がストレスになってしまうこともあります。

人の目が気になるようであれば、ウィッグや帽子を有効活用することもひとつの手段です。健康的な生活を営むことは、脱毛症のみならず様々な病気を予防することにつながります。地道に思えるかもしれませんが、まずはできることから始めましょう。

円形脱毛症には早めの治療を

円形脱毛症は、早期に適切な処置を受ければ完治が見込める疾患です。ただ再発の可能性が高かったり、鏡で見える箇所でないと症状に気付きづらいなど、決して軽い症状ではないのです。その発症原因はいくつか考えられますが、ストレスが一因になっていることは否定できません。

円形脱毛症の予防・改善には、可能な限りストレスを溜めない生活を心がけつつ、バランスの良い食事や良質な睡眠など生活習慣を整えることが大切です。また、なかなか改善しない場合は一人で抱え込まずに病院に相談してみましょう。適切な処置や、アドバイスをもらうことができるため、早期改善にも繋がるでしょう。

もしもAGAと診断されたら?

もしも、病院で「円形脱毛症ではなくAGA」と診断された場合、円形脱毛症とは原因も治療法も異なるためAGA治療専門病院に相談するのがおすすめです。

東京・秋葉原にあるAGAヘアクリニック(以下、当院)では、男性のAGAや女性のびまん性脱毛症(FPHL等)の治療を専門に行なっております。当院では誰もがご納得いただける薄毛治療を目指しており、治療費以外の医療相談や診察に料金は発生いたしません。まずはお気軽に当院でご相談ください。

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

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女性専用の薄毛治療について

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