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【医師が教える】常在菌が頭皮を守る!? 菌が頭皮に与える影響とは

毛髪・頭皮ケア

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)への留学を経て、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

皮膚には「常在菌」と呼ばれる重要な菌が存在し、様々な外的ダメージから皮膚を守ってくれています。菌というと悪い働きだけをするものと思いがちですが、皮膚や頭皮に潜んでいる常在菌はバリア機能を担っているため、人体には欠かせない菌の一種であるといえます。しかし、無数に存在する常在菌は、相互のバランスが崩れると頭皮環境の悪化や湿疹など様々な問題を起こしかねません。そのままにしておくと育毛が妨げられ、髪の毛の成長が著しく遅れる原因になることも。今回のAGAタイムスでは、そんな事態にならないためにも知っておきたい常在菌の働きをご紹介します。

皮膚に潜む「常在菌」とは?

常在菌とは人の体に存在し、人類と共生している菌(微生物)のことをいいます。主に皮膚や粘膜などに存在しており、体のバリア機能を担っています。その中でも皮膚常在菌は皮膚上に生息している菌のこと。皮膚には200種以上の常在菌がおよそ100万個棲息しているといわれており、主に汗や皮脂などをエサにしています。

常在菌の主な種類としては表皮ブドウ球菌、アクネ菌、マラセチア菌、黄色ブドウ球菌などが挙げられます。常在菌は通常の相互バランスを保っていれば人体に害を与えることはありません。むしろ病原性の微生物繁殖を抑えたり、花粉などのアレルギー物質から守ってくれたりと、重要な役割を担っています。そのほかにも、肌を弱酸性に保ちトラブルの起こりにくい状態をキープする働きも持っているのです。

常在菌による頭皮のトラブル

常在菌の中には腸内細菌のような善玉菌、悪玉菌が存在します。中でも皮膚の表面や毛穴に存在する「黄色ブドウ球菌」は食中毒を起こす微生物としても知られています。これは人間の皮膚にも存在する常在菌のひとつですが、皮膚に生息していること自体には問題はありません。しかし怪我などをした場合、創傷部から体内に侵入してしまうと化膿して悪化させてしまうことがあります。

このほかにも、皮膚常在菌の一種である「マラセチア菌」などが異常繁殖した場合、脂漏性皮膚炎という皮膚疾患を引き起こす可能性があります。脂漏性皮膚炎は頭皮が炎症を起こすため、抜け毛を助長する頭皮環境の悪化に繋がることも。また、マラセチア菌の影響により皮脂が増加すると脂性フケを発症する恐れがあります。これも脂漏性皮膚炎の原因になりかねないので注意が必要です。

これら以外にも常在菌による頭皮のトラブルとして頭皮の臭いやかゆみ、吹き出物などがあります。普段は人体に潜んでいても何の問題もない常在菌ですが、異常に繁殖することで様々な問題を引き起こすことがあります。常在菌のバランスが崩れる原因としては、頭皮の清潔が保たれていないことや生活習慣による悪影響などが考えられます。

常在菌のバリア機能

本来、常在菌にはカビや花粉、病原体微生物などといった外部刺激から守ってくれる役割があります。それ以外にも、紫外線が皮膚を透過するのを防いでシミなどのダメージから守ってくれたり、活性酸素を分解する物質を生産したり、肌を保湿したり、アレルゲンの侵入を防いだりと、様々な働きを担っています。

皮膚常在菌の一種である「表皮ブドウ球菌」は、普段は皮脂や汗をエサにしてグリセリンや脂肪酸を作り出し、肌を弱酸性に保ってくれています。しかし、表皮ブドウ球菌も増えすぎると何らかの異常が起こる可能性があるためバランスを保つことが大切です。その他の常在菌に関してもストレスやホルモンバランスの乱れなどによる異常が起こらない限り、悪い働きをすることはないといわれています。常在菌は“菌”とはいえ、私たち人体の頭皮や肌を守っている重要な微生物なのです。

  

常在菌のバランスが崩れる原因は?

無数に存在する常在菌は相互のバランスが崩れたときにトラブルが生じます。常在菌のバランスが乱れる原因として、ヘアケアに関わる生活習慣が大きく関係しています。頭皮や髪の毛を清潔に保てない状態が続くと、常在菌が異常繁殖する可能性があるので注意が必要です。

例えば、洗髪しない状態が続くと頭皮に皮脂が残り、常在菌がそれをエサとして異常繁殖することがあります。また、頭皮に多く残った皮脂が酸化すると臭いの原因にもなりかねません。整髪料やシャンプー、コンディショナーの洗い残しも頭皮に炎症を招く可能性があり、そこから脂漏性皮膚炎に繋がることも考えられます。その他にも、洗髪後に髪を乾かさず濡れたままの状態でいると雑菌やカビの繁殖が活発になり、フケやかゆみの原因に繋がりやすくなるともいわれています。

また、市販シャンプーの中に多く含まれている洗浄成分「高級アルコール系界面活性剤」は、洗い上がりをさっぱりさせるため強い洗浄力を持っています。髪を清潔に保つのは良いことですが、1日に何度もシャンプーすると、必要な常在菌まで洗い流すことにもなりかねません。肌のバリア機能を担う常在菌が余分に洗い流されてしまうと、外部刺激に対する頭皮のバリア機能が低下してしまいます。バリア機能が低下した頭皮は、乾燥や外的刺激から逃れるために皮脂を過剰分泌しようと働きかけますが、前述の通り皮脂の過剰分泌は頭皮環境の悪化に繋がる可能性があります。そのため、必要以上にシャンプーをせず、またシャンプーを選ぶ際は洗浄成分にも気をつけると良いでしょう。中でもアミノ酸系界面活性剤を使用したシャンプーは、頭皮に優しい成分でできているものが多いので、皮脂や常在菌を過剰に落とすことがなく安心して洗髪できるのではないでしょうか。

頭皮のトラブルは専門の病院へ

常在菌にはアレルゲンやカビ、病原性微生物、乾燥、紫外線ダメージなどから頭皮を守ってくれる大切な役割があります。しかし、常在菌のバランスが崩れると頭皮トラブルの原因にもなりかねないため、正常に保つことが重要です。そのためにも、ヘアケアに関する生活習慣の見直しは大切なことだといえるでしょう。適度な常在菌の維持は頭皮トラブルを防ぐことだけではなく健康的な育毛を促すためにも有効です。

しかし万が一、頭皮トラブルの症状が悪化したり長期間改善しないようであれば、ヘアケア方法以外にも原因があるかもしれません。早めに皮膚科などで診てもらい、治療にかかることをおすすめします。

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

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