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【院長に訊く】<第2回>薬について訊く 中級編 〜AGA治療薬は飲み続けても大丈夫ですか?〜

院長に訊く

院長のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)への留学を経て、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

AGA治療においてよく寄せられる疑問を、AGAヘアクリニックの水島院長に訊いていきます。第2回は中級編「AGA治療薬の副作用」と「女性の治療薬」についてです。

AGA治療薬を飲み続ける影響について

Q1:フィナステリドやデュタステリドは何年間も飲み続けて大丈夫ですか?

先生:

簡単に「大丈夫」とは言い難いですね。でも基本的にリスクは低いと考えられています。副作用に「肝機能障害」と書かれていますが、これはAGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドだけが特に危険な薬というわけではありません。例えば私たちが比較的身近に感じている風邪薬や痛み止めにも同様の表記があるものは多く存在します。しかし、実際にこれらの薬で肝機能障害が起こることは稀です。ただ当院では「AGA治療薬は継続的に飲んでいくものなので、定期的に採血をして肝臓に問題ないかを検査しましょう」と考えています。

定期的に安全を確かめていく理由の一つは、「薬の累積効果」というものがあります。薬を何年も継続して使用していくと、どうしても体内に成分が蓄積していきます。例えば脂溶性の成分は脂肪に吸収されやすいんですね。単回投与の方と1年間持続投与している方では、体内の蓄積量や排泄のスピードに差が出て当然なんです。

デュタステリドは昔から前立腺肥大の治療に使用されていた薬のため、副作用に関するデータがある程度溜まっています。ただし前立腺肥大の患者さんは50〜60代が多いため、「20代〜30代の方が10年使用しても大丈夫なのか?」と聞かれたら、まだわからないというのが実情です。

現状のデータの中では大きな副作用はありませんし、色々なフェーズでの試験をしている中でも「フィナステリドとデュタステリドというAGA治療薬の長期的な使用が大きな問題になる可能性は低い」と考えられています。それでも当院が定期的な診察や血液検査を行うのは“あらゆる可能性を加味して診ていくことが大切”と、考えているからです。

ミノキシジル内服薬の継続投与について

Q2:AGAヘアクリニックはミノキシジルの内服薬も処方してますが、これも飲み続けても問題ないですか?

先生:

医療なので「絶対に安心」と言い切れることはありません。またガイドラインでは推奨度Dとなっていますね。これは学術的に否定する根拠も肯定する根拠も存在していないため、このような判定になっていると思われます。

実際の臨床では、ミノキシジル内服薬は何十年も海外の多くの病院で使用されていますが、因果関係が証明された死亡例などの重篤な副作用は報告されていません。一概に使用が勧められない薬剤ではないと当院では考えております。

中にはミノキシジルの内服薬を個人輸入で使用される方がいるようですが、個人輸入の場合、有効成分の量が均一でなかったり、粗悪なものもあったりします。そういう薬を使用すると、副作用が出てしまう恐れがあると思います。そのため病院やクリニックなど専門でやっているところで、しっかり経過や体調を診ながら使用し、体調不良などがあった場合にいち早く気づき、適切に対処できることが最も重要です。

当院の場合、ミノキシジル内服薬は患者様のお一人おひとりにふさわしい濃度で処方しています。ある程度の濃度を越えると、効果に差が出ない患者様もいらっしゃいますので、安全性と効果の経過を診ながらその患者様に合うものを使用していただいています。

女性が使用できる薄毛治療薬について

Q3:女性が使用できる薄毛治療薬はどんなものがあるのですか?

先生:

日本のガイドラインでは、ミノキシジル外用薬の女性への推奨濃度は1%と低めですが、これは体毛が多毛になる副作用が考えられるためで、女性が使ってはいけないというわけではないんです。5%など高濃度の方が発毛効果は高いため、ご希望される方には副作用をしっかりご説明した上で使用いただくことがあります。

女性の脱毛症に関しては、男性のような明らかなパターン脱毛を呈しないため、診断も難しいことが多々あります。そのため女性の場合には男性のように画一的な治療を行うことが困難です。女性の場合には原因もはっきりしておらず、それも治療を難しくしている一因になっています。そのため薄毛の治療薬では男性にしか勧めていないというものが多いんですよ。

例えば国内では、女性へのフィナステリドやデュタステリドの使用は推奨されていません。これは妊娠中の女性がこれらの成分を摂取すると、胎児が男児だった場合、生殖器の形成に悪影響が出るためといわれているためで、当院でもおすすめしません。

妊婦さん以外の女性ではどうかというと、成分の入っていない偽薬と比較して「有意差はない」といわれていますが、実際には効果が出ている方もいるので、他に治療の選択肢がない人の場合は同意書を取った上で使用している病院もあります。その際に「閉経後の女性にのみ使用する」などの取り決めをしているところもありますが、絶対的なルールはありません。それぞれの病院の裁量に任されているのが現状ですね。

当院では、女性に多い脱毛症に効果があるとされる「パントガール®(Pantogar)」を元に開発された当院のオリジナル薬をおすすめしています。パントガールはドイツ製薬会社が開発した“世界で初めて女性の薄毛に効果が認められた薄毛治療薬”で、パントテン酸カルシウムやケラチン、シスチンなどの栄養素が入っており、副作用も特に報告されていません。しかし妊娠中や授乳中の方の服用は状況に応じて処方を考慮しております。

女性も男性も薄毛治療は専門クリニックなどの医療機関を利用して、安全に治療薬を使用してほしいです。薬は体内に入れるものですから金額や効果だけでなく、しっかりと体調と経過を確認しながら育毛や薄毛対策を行っていただきたいですね。

次回は、薬について訊く 番外編

今回は「薬について訊く 中級編」ということで、副作用についてと、女性の薄毛治療薬についての質問を取り上げました。次回は番外編として「AGA治療薬を飲むと性欲が減退する噂」について訊いていきます。

院長のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

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