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【院長に訊く】<第3回> 薬について訊く 番外編 〜AGA治療薬を飲むと性欲が減退する噂について〜

院長に訊く

AGA治療においてよく寄せられる疑問を、AGAヘアクリニックの水島院長に訊いていきます。「薬について訊く」最終回は、副作用のひとつではないかと噂されている「性欲減退」についてです。男性にとって重要な気になる話をズバリ訊いてみました。

副作用で性欲減退が起こる噂について

Q1:AGA治療薬を飲むと副作用で性欲が減退するという噂があるのですが……

先生:

AGA治療薬の副作用で性欲減退が起こるという発症機序はわかっていないんですよね。人間の性欲をコントロールしている部位のひとつは「脳」、もうひとつは「男性ホルモン」です。では、性欲減退が起こっている理由としてフィナステリドやデュタステリドが“脳”に作用したのかというと、それは考えにくいと思いますね。

脳には「BBB(ブラッド・ブレイン・バリア)」というものがあります。これは「この物質は危ないから脳の中には通しません」「これは脳に必要な栄養だから入ってください」と脳への通行を決定する関門なんですね。だからフィナステリドやデュタステリドが直接脳の中へ入っていって影響している、ということは考えづらいです。

では、“男性ホルモン”の影響なのかというと、男性ホルモンのテストステロンの血中濃度も特に減少する訳ではないので、直接的な関係性は考えづらいです。内服開始直後は一過性に男性ホルモンの影響が出ることもありますが、その後は脳とホルモンが連携をとって、数値を安定させるように働くため可能性としては低いと思われます。

詳しく説明すると、AGAはテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びつくことで、悪玉男性ホルモンの「DHT(ジヒドロテストステロン)」へと変化してしまうことが発症する主な原因ですが、AGA治療薬によってDHTに変化しなかったテストステロンの量は通常より増えますよね。そうすると脳が恒常性を保とうとして「テストステロンの量が多いから男性ホルモンの分泌を減らして」と精巣に働きかけます。結果としては、テストステロン値は正常値になるということです。

性欲減退が起こる理由は?

Q2:つまり性欲減退はAGA治療薬のせいではないということですか?

先生:

それも断定することはできません。しかし、もし薬の影響で男性機能が低下したとしても、症状があるのは基本的には内服中のみです。内服を中止しても永続的に男性機能が低下し続けるという考え方は否定的です。また、男性機能が低下して休薬をして、男性機能が改善してから内服を再開した場合に男性機能低下が出現しなかったという報告もあります。

AGA治療といえば男性ホルモンが影響しているという思い込みから性欲減退が出現してしまう、心因性の可能性もないとは言えません。

先ほども述べたように国際的には、AGA治療薬を飲んだ副作用で永続的な性欲減退が起こるという考えは否定的です。情報を知っておくことは大切だと思いますが、確かではない情報で不安を募らせることで男性機能低下を起こしてしまう恐れがありますので、根拠のない情報にはご注意いただきたいですね。

AGAの早期治療について

性欲減退が起きた場合の対処法

Q3:性欲減退になった場合、対策はありますか?

先生:

生活に支障をきたす場合などには、ザガーロをフィナステリドに変更する、つまり薬剤を変更するという方法があります。国内でも男性機能低下の副作用の報告はあります。性欲減退が見られた際、一時的に使用を止めたところ、ほとんどの方が通常に戻ったと報告しています。しかし、それが治療薬による副作用なのか心因性のものなのかは判断できないでしょう。

ただ副作用の中で「うつ」という症例があったことが報告されています。もしかしたらそういう部分で、気持ち的に滅入ってしまっていて……(性欲減退が起こる)という可能性はありますね。それも実際にはそんなに多くはないかと思います。

皮膚科でAGA治療薬を処方してもらったものの、性欲減退など日常生活に生じる薄毛治療における悩みや、他の病気への影響などを聴いてもらえなかったと、不安や不満をもって当院へいらっしゃる患者様もいます。AGA治療というのは医療の中では比較的歴史が浅いので、同じ薬を出してもらえるとしてもAGA治療の専門知識だけでなく、全身疾患についてもある程度理解している医師のいる病院や専門クリニックを選んでいただけると安心だと思います。最近では、昔のように医師になってすぐに専門領域へ行くのではなく、数年は大学病院などで幅広い分野の経験を積む機会があるので、全身疾患も診ることができる専門医は増えていると思いますね。

当院では頭髪の状態だけでなく、日常生活の中の悩みも大切だと考えています。また適切な治療を継続していくためには、不安だけでなく不満もお伝えいただきたいと思っています。他に疾患をお持ちの方や他の薬を飲んでいる方でもAGA治療ができることもありますので、他の病院で治療が難しいと言われた方も安心してご来院ください。

「不安」を残さないAGA治療を

今回は「副作用の性欲減退について訊く」ということで、よく寄せられるご質問にお答えいたしましたが、AGA治療は継続していく必要があるため、不安や不満を残さない治療が大切です。次回は「AGAは病気なのか?」について訊いていきます。

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