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【医師が教える】薄毛改善作用は本当? バナナの果皮成分「シクロユーカレノン」

サプリ・栄養

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)への留学を経て、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

医学的に有効性の高い薄毛治療が推奨される中、最近、次のような噂が聞かれるようになりました。それはバナナの果皮に含まれる成分「シクロユーカレノン」がAGA(男性型脱毛症)の改善に作用するという噂です。しかしこれはAGAと同様に、男性ホルモンや還元酵素が関与している「前立腺肥大」を対象にした研究結果から浮上した噂です。AGAに対する効果は根拠のない話にすぎません。しかしバナナ自体には、育毛サポートに効果的な栄養素も含まれています。今回のAGAタイムスでは、シクロユーカノレンの医学的根拠について、またバナナに含まれる栄養素をご紹介します。

AGAを引き起こす要因「5αリダクターゼ」

思春期以降の男性に起こりやすい頭頂部や前頭部の抜け毛は、AGAが原因となっている場合が多いです。このAGAを引き起こす要因といわれているのが5αリダクターゼと呼ばれている体内酵素で、この体内酵素がテストステロンと呼ばれる男性ホルモンを、さらに強力な男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)という物質へ変換します。このDHTによって髪の毛の成長が阻害されることがAGAの大きな原因の一つだとされています。このメカニズムからもわかるように、還元酵素である5αリダクターゼの働きを抑制することができれば、薄毛対策が期待できるということになります。

本来、テストステロンは、骨や筋肉、精子などを生成するために欠かせないホルモンです。一方で5αリダクターゼもテストステロンをサポートする役目として大切な存在だといえます。しかし頭部の髪の毛に対しては、それらが別の形で影響し、薄毛や抜け毛を招いてしまう原因となるのです。

AGAの主な原因が明らかになった現在の医学では、フィナステリドで5αリダクターゼの働きを抑制し、ミノキシジルでヘアサイクルの成長期の短縮を防ぐという治療が、AGA治療における標準治療とされています。

バナナ果皮の抽出成分「シクロユーカレノン」が薄毛に有効だといわれた理由

このようにAGA治療には医学的根拠に基づいた効果的な治療法が解明されているにも関わらず、なぜ「バナナの皮」に注目されるようになったのでしょうか? その理由は前立腺肥大に関する最新の研究結果にありました。

ある企業の研究でバナナの皮からの抽出物「シクロユーカレノン」を用いた前立腺肥大の治療に関する実験が行われ、シクロユーカレノンに5αリダクターゼを阻害する作用があることが発見されました。この事実から「バナナの果皮抽出物に5αリダクターゼの阻害作用があるのならば、では薄毛改善の作用もあるのでは?」と注目され、バナナの発毛効果の噂が一人歩きし始めたと考えられます。

しかし、残念ながらこの研究結果はあくまでも前立腺肥大に対する実験結果です。5αリダクターゼが阻害されたとしても、AGAの改善に繋がるかは定かではありません。また、この研究は今の段階ではヒトに対する詳しい実験がされていないため、シクロユーカレノンが人体にどのような影響を及ぼすかは不透明なままともいえます。

前立腺肥大だけでなくAGAとも関係の深い5αリダクターゼの阻害という研究結果は、確かに注目に値する情報です。この情報により一部メディアでは5αリダクターゼが原因となって起こるAGAにも、きっと効果があるだろうという記事を配信しているところもあります。しかし現段階の研究では、その信憑性は明らかではありません。今はシクロユーカレノンの更なる研究に期待をしつつ、現在のAGA治療における標準治療とされる内服薬療法を進めていく方が合理的であるといえるでしょう。

栄養豊富なバナナの成分

バナナは果皮以外にも、果実にたくさんの栄養素が含まれています。なかには、育毛のサポートにも期待できる栄養素も。調理不要で食べやすい点も魅力で、エネルギーを必要とする激しい運動をする方たちにも最適な果物といわれています。

①カリウム
細胞の活性維持の役目を持つのがカリウムです。塩分の過剰摂取や加齢によって失われやすいミネラルの一種です。ナトリウムを排泄して血圧を正常に保ちながら、細胞内液の浸透圧を一定に調節する働きがあります。髪の毛の元となる毛母細胞も細胞の一つですので、エネルギー代謝の調節などに役立つと期待できます。調理することで減少しやすい栄養素ですが、バナナは調理せずに食べられるのでカリウムを摂取しやすい食材といえます。
②マグネシウム
骨の弾性維持や細胞内のカリウムの濃度調整をしてくれるのがマグネシウム。細胞がエネルギーを蓄積・消費したりする際に必要な成分となります。神経の興奮を鎮める働きがあり、カルシウムとともに骨の形成を助ける働きもします。ほかにも、マグネシウムには血流を整えて、頭皮へ酸素や栄養分を運ぶサポートが期待できます。
③ビタミンB1
水溶性ビタミンの一種。各酵素の補酵素として、糖質等の代謝に不可欠です。ビタミンB1が不足するとだるさや食欲不振、むくみ、脚気等の症状が起こることがあります。糖質の代謝を助け、中枢神経や末梢神経の働きを正常に保ちます。
④ビタミンB2
水溶性ビタミンの一種で熱に強いのが特徴。ビタミンB2が不足すると口内炎や脂漏性皮膚炎等が起こりやすくなるといわれています。脂質の代謝を助け、過酸化脂質の分解を促進します。皮膚や髪の毛の生成にもビタミンB2が関わっています。
⑤ビタミンB6
アミノ酸や脂質の代謝、神経伝達物質の生成に関与しています。ビタミンB6が不足すると、皮膚炎や食欲不振、動脈硬化性血管障害等が起こることがあります。たんぱく質の代謝や、神経伝達物質の合成を助ける働きもしています。
⑥ナイアシン(ビタミンB3)
酸化還元酵素の補酵素として大切な役目を持っており、生体中に多く存在するビタミンです。ナイアシンが不足すると皮膚炎や下痢、成長障害等が起こりやすくなります。糖質や脂質の代謝を助け、皮膚炎などを予防する働きがあります。
⑦葉酸
細胞分化の盛んな胎児にとって重要な栄養素です。葉酸が不足すると、精神神経異常等が起こりやすくなります。ビタミンCに作用し消化器系の機能を促す働きがあります。
⑧食物繊維
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、それぞれ作用も異なります。双方をバランスよく摂取することで消化管機能や腸の蠕動運動促進等のさまざまな生理作用が期待できます。便秘の予防や、コレステロールの吸収を抑制する働きがあります。
⑨トリプトファン
脳にある神経伝達物質“セロトニン”の元となる必須アミノ酸の一種。バナナ以外の果物にはあまり含まれていない栄養成分です。消化器の粘膜にも含まれ、神経を落ち着かせたり出血した血液を固める働きがあります。
⑩ポリフェノール類
特に熟したバナナに多く含まれるポリフェノール類。強い抗酸化作用を持ち活性酵素を取り除く働きがあります。整腸作用も持ち合わせ、下痢の改善などにも作用します。

このように、栄養豊富なバナナは日常的に摂取しているだけでも体の健康維持に何らかの影響をもたらすことが期待できます。バナナが直接育毛や抜け毛予防には作用しなくとも、体の機能や健康を維持していくことは、髪の毛の健康維持にも繋がるのです。

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

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