このページでは JavaScript が必要です。 設定より、JavaScript を有効にしてください。

医師が教える薄毛やAGAの治療・対策メディア

お悩みキーワード:

【医師が教える】自毛植毛のメリット・デメリットとは? 注意すべきポイントを紹介

薄毛治療

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)への留学を経て、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

「薄毛を改善するために様々な方法を試したが効果が出なかった……」あるいは「内服薬などの治療では発毛を実感するまでに時間がかかる」そのような悩みを抱える方のさらなる手段として挙げられるのが「植毛」です。植毛はCMなどの影響で比較的知名度が高いですが、植毛のリスクや術後のケアについて詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。植毛は増毛がいちはやく実感できる反面、様々なリスクが伴うこともあります。今回のAGAタイムスでは、植毛を選択する前に知っておきたい植毛の基礎知識とメリット・デメリットをご紹介します。

植毛とは?

植毛治療とは薄毛が気になる部分に髪の毛または髪の毛の代替品を植え付ける施術法です。植毛治療には大きく分けて「自毛植毛」と「人工毛植毛」の2つがあります。

●自毛植毛
手術を受ける本人の髪の毛を脱毛部に移植する手法です。現在行われている植毛のほとんどがこの自毛植毛です。薄毛になる自分の毛をなぜ移植?と思われるかもしれませんが、これはAGA(男性型脱毛症)の症状にポイントがあります。AGAはホルモンの作用により薄毛になるとされていますが、主に前頭部と頭頂部がホルモンの影響を受けるといわれています。そのため自身の後頭部など、AGAの影響を受けにくい毛組織を脱毛部に移植することが可能なのです。移植部分が生着すれば、もともと生えている髪と同様に髪が成長します。移植するのが自身の髪なので、生着後に特別なメンテナンスを必要としないことが大きな特徴です。生着率も高く、失敗のリスクは比較的少ないといえるでしょう。
●人工毛植毛
ナイロンやポリエステルなどで作られた髪の毛を模した人工繊維を移植する手法です。本物の髪ではないので、植毛する本数や長さを自由に調節できるという特徴があります。ただし人工の合成繊維を移植するため体の免疫システムが拒絶反応を起こしやすいというリスクがあります。また自毛のように成長しないので、毛根に溜まった汚れを髪が押し出してくれず細菌などが発生しやすい点も懸念されます。また植毛した人工毛が切れて頭皮の中に残ってしまい、それが異物となり感染の原因になることもデメリットとして挙げられます。また定期的なメンテナンスが必要でコストの問題もあります。日本皮膚科学会が発行する「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」でも評価が低く、施術すべきではないとされています。一部の国では人工毛植毛を法律で禁止しており、現時点ではおすすめできる手法とはいえません。

自毛植毛のメリット

人工毛植毛は自毛植毛にくらべ、推奨されていないことがわかりました。それでは自毛植毛のメリットを少し深掘りしてみましょう。

1. 移植による拒絶反応が起こりにくい
自身の髪を植毛するので、人工毛植毛のような体の拒絶反応が起きないという特徴があります。最新技術を用いれば髪の定着率も高く、移植が成功すれば比較的短期間で薄毛の悩みから解放されます。
2. AGAの影響を受けにくい組織を移植
AGAは男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)の影響で、本来のヘアサイクルを極端に短縮させることで薄毛や抜け毛につながります。このDHTを発生させる「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素があり、生え際やつむじ付近に多く存在します。しかし後頭部や側頭部には5αリダクターゼの影響が少ないといわれています。この部位の毛組織を移植すれば、たとえ移植先がつむじ付近などであっても、AGAの影響を受けにくいと考えられています。
3. 毛根が消失した部位にも対応できる
外傷などで毛根が消失したケースでも移植が可能な例があります。毛根の皮膚組織を移植するので、定着すれば正常に髪の毛が成長します。
4. 仕上がりがナチュラル
移植先の毛組織が定着すれば、ほかの髪の毛と同じように成長していきます。移植した部分が浮いてしまうということが少なく、全体的に自然な仕上がりになります。
5. 日本皮膚科学会でも有用性が認められている
日本皮膚科学会が定めた「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)」によれば、自毛植毛はBランクに位置付けられており有用性が認められています。ちなみにBランクは5段階で上から2番目の推奨度です。人工毛植毛がDランク(5段階中最低ランク)であることからも、その有用性がうかがえます。

自毛植毛のデメリット

自毛植毛は薄毛治療におけるひとつの選択肢といえます。しかしメリットだけではありません。少なからずリスクやデメリットも存在します。

1. AGAの進行を止められるわけではない
自毛植毛は自身の髪を移植するため、移植できる面積には限りがあります。そのため薄毛が広範囲に進行している場合、すべてをカバーするのは難しいといえます。また植毛したからといってAGAの進行が止まるわけではありません。植毛した箇所以外に症状が現れる可能性があります。例えば生え際を植毛しても、そこから後ろが薄くなってしまうこともありえます。そうなると再度植毛をおこなうなどの対策が必要です。これは時間がかかることはもちろん、肉体的・金銭的にも大きな負担となる可能性があります。
2. 生着しないと抜け落ちてしまうことも
自毛植毛は移植後の細胞が生命活動を継続できるかどうかが鍵になります。例えばドナー毛根を採取してから移植するまでに時間がかかるなどの要因で、ドナー毛根の生命力が低下することも考えられます。そうなると植毛箇所の細胞が生着せず、髪が抜け落ちてしまう恐れがあります。現在の医療技術ではあまり起こり得ないことですが、失敗の可能性はゼロではないということも事実です。
3. 合併症のリスク
自毛植毛の手術には合併症のリスクがあります。術中であれば不整脈や心臓発作など、術後には血腫、侵襲部の感染症、痺れ、顔のむくみなどが起こる可能性があります。その他にも手術に伴う症状として、頭皮の知覚異常やまぶたの浮腫なども引き起こす可能性があります。
4. 費用が高額になる可能性がある
自毛植毛は美容整形などと同じ自由診療にあたるため保険が適用されません。そのため施術にかかる費用は全額自己負担です。現在はパンチと呼ばれる器具を使用し、後頭部の髪の毛が密集している皮膚から毛穴組織をくり抜くように採取して移植するFUE法が一般的です。費用は1グラフト(移植する毛穴ひとつ分)あたり1,000円〜2,000円程と、病院や施術法によって大きく差があります。例えば生え際の後退を補うのに400グラフト(髪の毛約1000本分に相当)植毛すれば約40〜80万円かかる計算になります。ある程度薄毛が進行している場合は3000本、4000本と移植する本数が増えていくので、その分コストは膨れ上がっていきます。そもそも薄毛治療は全般的に自由診療ですが、植毛はその中でも一度にかかる費用が高額になりやすいといえます。
5. 傷跡が残る場合がある
施術方法にもよりますがメスなどで切開して頭皮を広範囲で採取するFUT法の場合、頭皮に縫合の傷跡が残ってしまいます。そのため植毛手術後に髪を短くしたくても、傷跡が気になって思うように髪を切れないことも考えられます。また加齢によって頭部全体が薄毛になってしまった場合、植毛の傷跡を隠せなくなる恐れもあります。現在ではメスを使用せず、ドナー毛根を毛穴単位で採取するFUE法が広く採用されているため、大きく傷跡が目立つリスクは低くなりつつあります。

医療技術の進歩によって自毛移植のリスクは減ったものの、少なからずデメリットは存在します。このようなデメリットを把握していなければ、植毛は失敗だったと後悔してしまうこともあるでしょう。薄毛治療に植毛を選択する場合は、このような失敗のリスクとデメリットもあることを理解したうえで、冷静に判断しましょう。

適切な薄毛治療とは何だろう?

薄毛治療といっても、薄毛の原因によって最適な治療は異なります。男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)において自毛植毛術が“推奨度B”であることは先述した通りですが、当然ながら“推奨度A”の治療法も存在します。それが「ミノキシジル」の外用薬と「フィナステリド」や「デュタステリド」の内服薬を用いた治療です。

ミノキシジル外用薬
ミノキシジルを配合した外用液タイプの治療薬です。薄毛や抜け毛が気になる部分に直接塗布して使用します。ヘアサイクルの短縮によって通常より早く起きてしまうアポトーシス(細胞死)と呼ばれる作用を阻害する働きや、毛母細胞を刺激する作用で、発毛を促す効果が期待できます。
フィナステリド内服薬
フィナステリドを配合した内服薬には、DHTをつくる酵素である5αリダクターゼを抑制することでAGAの進行を抑える作用があります。
デュタステリド内服薬
最近ではフィナステリドの他にも「デュタステリド」という成分を配合した内服薬もAGA治療に用いられています。このデュタステリドは、フィナステリドが5αリダクターゼの「Ⅱ型」に作用するのに対し、「Ⅰ型」の抑制効果もあります。さらにⅡ型5αリダクターゼへの効果も、フィナステリドより高いといわれています。これらの医薬品はAGA治療専門クリニックなどで診察を受け処方してもらうのが一般的です。個人輸入などで購入することもできるようですが、誤った用量による体への負担や偽物など粗悪品のリスクがあるため避けたほうがよいでしょう。

植毛を受ける前に、まずは医療機関へ相談を

ガイドラインの中では「フィナステリドやデュタステリド、ミノキシジルによるAGA治療を受けてみて、効果が得られない場合に植毛を考慮しましょう」という趣旨が記載されています。DHTの活性化を外科手術だけで継続的に抑えるのは不可能であるため、そういった意味では植毛は最終的な手段とも考えられます。そのためAGAの進行が深刻化する前や外傷などによる毛根の消失がないのであれば、クリニックで処方される内服薬や外用薬による治療が適切といえるでしょう。

AGAは進行性の脱毛症なため自然治癒することはほとんどないといわれています。放置すればヘアサイクルの乱れにより髪の毛がどんどん減少していきます。細く弱々しい髪が増え、やがて成長する前に抜け落ちて薄毛へとつながってしまいます。

髪の毛が少なくなっていく焦りから短期間で薄毛を改善できる可能性が高い植毛に興味を持つ気持ちはよく理解できます。しかし施術のリスクやコストを考えれば“まずは投薬治療”という選択が安心です。AGA治療専門クリニックには、AGA治療の豊富な経験と知識を持った医師が在籍しています。まずは専門知識のある医師に相談するのがよいでしょう。

カウンセリング・診察は何度でも無料です
東京・秋葉原にあるAGAヘアクリニック(以下、当院)ではフィナステリドやデュタステリドの内服薬、ミノキシジルの外用薬を処方しております。
カウンセリング・診察は何度でも無料です。オンラインを利用したテレビ電話にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

髪の毛でお悩みの方

AGAヘアクリニックTOPへ
AGAヘアクリニックの特徴へ

髪の毛でお悩みの方

長濱ねるの料金表へ
女性専用の薄毛治療について