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【医師が教える】論文を解説! 薄毛・ハゲが遺伝のせいだけではない決定的証拠とは

薄毛治療

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)への留学を経て、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

AGA(男性型脱毛症)による薄毛は「遺伝」も主な原因の一つだといわれてきました。しかしある研究で、遺伝以外にも様々な要因によって発症することがわかったのです。

今回のAGAタイムスでは、日本で行われた双子11組に対する薄毛治療の研究論文をわかりやすく解説。同じ遺伝子を持つ双子の毛量を比較したからこそ見えてきた“遺伝子と薄毛の関係”についてを詳しくお伝えします。

論文を読む前に知っておきたいこと

まずは論文を読み解く前に知っておきたい、3つのポイントを解説します。

●エピジェネティック差とは

論文の表題に「エピジェネティック差」という言葉が出てきますが、これは「後天的に決定される遺伝子の仕組み」のことを指しています。

人には“その人らしさ”を決定づける遺伝子があり、遺伝子情報は親から子供へと受け継がれています。この遺伝子情報によって「背が高い」「目が細い」「胃腸が強い」などの条件が運命付けられるのです。

例えばそっくりに生まれた同じ遺伝子を持つ一卵性双生児であっても、成長と共に見た目や性格などに個性が出てくることはよくあることです。同じ遺伝子を持つ双子でも“すべて同じ”というわけではないのです。

一卵性双生児のように同じ遺伝子を持ちながらも個性が出てくるのは“同じ遺伝子を持っていても、違う細胞の集まりであるから”だといえます。分子レベルで検査を行っていくと、同じ遺伝子でも遺伝子の発現パターンが違っていたり、維持される細胞と無くなる細胞がランダムに存在したりします。これらによって生命はオリジナリティを獲得し、自然界には多様な生命が誕生するのです。この後天的に決定される遺伝子の仕組みのことを「エピジェネティック差」といいます。

●AGAの原因の一つに遺伝子が関係しているという研究結果はすでに存在する

AGAは単一型の病気ではなく、いくつかの要因が絡み合って発症する可能性が高い疾患です。その要因の一つに遺伝子が関係しているということは過去の研究によって明らかにされています。AGAに関与する遺伝子は特に「アンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)の感受性」に関係しているといわれています。

●アンドロゲンレセプター遺伝子のCAGとGGC

アンドロゲンレセプターは、髪の毛に栄養や酸素を送る毛根の中の「毛乳頭細胞」に存在しています。体内の様々な部位から様々な種類のホルモンが分泌されますが、髪の毛に関わる男性ホルモンの「テストステロン」やAGAの原因の一つと言われる悪玉男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」をキャッチする場所がアンドロゲンレセプターです。そのアンドロゲンレセプターの量や感受性の高さは「アンドロゲンレセプターの遺伝子が影響している」といわれています。

さらにアンドロゲンレセプターの感受性の高さは、遺伝子情報の中に入っている「C」「G」「A」「T」といったDNA塩基の配列に影響していると考えられています。

  • 【DNA塩基】
  • C=シトシン
  • G=グアニン
  • A=アデニン
  • T=チミン

DNAが持つ遺伝情報は塩基配列の形で保たれていますが、特に「CAG」や「GGC」の配列が繰り返す「CAGリピート数」や「GGCリピート数」が少ない人の場合は、アンドロゲンレセプターの感受性が高いといわれているのです。

自分の遺伝子情報は遺伝子検査を受けることで知ることができます。しかしAGAの遺伝性はあくまで“可能性”を示すものであり、遺伝子検査を行うことで必ずしもAGAになるかどうかを判断できるわけではありません。

論文を読み解く!

今回解説する内容は、2013年にEuropean Journal of Dermatology誌に掲載されたFuture Medical Laboratory(F.M.L.)による遺伝子と薄毛に関係する臨床実験です。

【臨床実験の概要】
対象:日本人で男性の一卵性双生児11組(計22名)
条件:AGA、「改訂基準版ハミルトン・ノーウッド分類」の初期症状の方(試験前にミノキシジルまたはフィナステリドを使用した患者は除外)
実施機関:医療検査室倫理委員会によって承認された4つの異なる外来診療所
実施期間:2005年〜2011年
実施方法:正確に毛量の差異を実証するため標準化されている臨床写真に加え「トリコスコピー法(※)」を用いた毛髪数、毛髪厚を測定
※トリコスコピー法とは
ダーモスコープという機器を用いて脱毛している頭皮の状態や毛孔、毛幹などを詳細に観察する方法のことを言います。AGAでは他の髪の毛と比較して明らかに細い髪の毛の割合が多く、髪の毛の直径が不均一になるとされています。さらに毛孔周囲には色素沈着が見られたり、少数の黄色点が見られることもあるといわれています。
○この研究では、はじめに経験のある皮膚科医と形成外科医が双子の毛量の差異を「明らかに異なる」「中程度に異なる」「わずかに異なる」「差異なし」の4段階で評価しました。
○11組の双子のうち9組が1年間、同じ量のミノキシジルとフィナステリドの治療薬を継続的に服用し、再び双子の毛量の差を再評価しました。
○さらに喫煙、アルコール、抗うつの自己評価尺度(SDS)、脱毛の始まった年齢などの情報を集め、毛量の違いとともに評価しました。
○また2組の双子に対しては、アンドロゲンレセプター遺伝子のCAG及びGGCのリピート数を確認しました。

実験で明らかになったこと

臨床実験の結果、次のようなことがわかりました。

●11組の双子のうち5組ははじめから毛量に明らかな違い、もしくは中等度以上の違いがありました。そして、ミノキシジルとフィナステリドによる治療薬の服用を1年間継続した後では、この5組のうちの4組に中程度の差異が現れました。
●発症時期が早い人ほど毛量が減っていることがわかりました。そのため毛量の維持には発症時期が重要であることが考えられると考察しています。
●喫煙、アルコール、抗うつの自己評価尺度(SDS)による差は特に確認できませんでした。
●毛量に関係なく、双子のペア同士で抗うつの自己評価尺度は、同じ値を示しました。
●11組のうち2組に同一のCAG、GGCリピート数が確認されましたが、双子のため同じ発現量でした。しかし毛量の発現パターンは11組のうち5組で差がありました。

この実験による「全く同じ遺伝子を持つ一卵性双生児であっても毛量には差が出る」という結果から「男性型脱毛症の原因は遺伝子だけではなく、遺伝子にプラスして“何らかの要因”が関係している」ということが明確になりました。また毛量を将来的に維持していくためにはAGAの発症を遅らせることが重要であるということも示唆されました。

遺伝子と薄毛の関係性など、これまで知られていなかった事実がこの実験で明らかになりました。しかし今回の実験ですべての原因やAGAの真相が明らかになったわけではありません。遺伝以外の要因を含めて、何がどのようにAGAに影響しているのかは、今後も研究が必要な課題として残されています。

AGAは治療で改善できます!

AGAと遺伝子の関係については今後のさらなる研究に期待が持てるでしょう。しかし、遺伝子だけがAGAの発症を決定づける訳ではありません。遺伝子検査が必要と感じる場合は一度、薄毛治療専門の医師などに相談しましょう。

今回ご紹介した実験結果からもわかるように、毛量を維持するために今できることは、AGAの発症を遅らせることです。そのため、毛量の減少を自覚した場合には早めに治療を行うことが重要なのです。

東京・秋葉原にあるAGAヘアクリニック(以下、当院)では治療費以外に費用はかかりません。そのためカウンセリングや医師による診察を無料で受けることができます。また診察からお会計までを個室で対応しているため、プライバシーが守られた空間で安心して受診いただけます。抜け毛が増えたと感じる場合や将来の薄毛が気になる場合には、ぜひお気軽にご相談ください。当院では薄毛治療の実績が豊富な医師のもと、髪の毛や頭皮の状態、体調などをしっかりと確認しながら薄毛治療を進めていくことができます。

またAGAの原因には遺伝以外にも喫煙や飲酒、肥満や睡眠不足など、悪しき生活習慣など様々な要因による影響の可能性もあるといわれています。心当たりのある方は生活習慣の改善を意識してみることもおすすめします。

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AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

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