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【医師が教える】知っておきたい、AGA治療薬服用中の献血について

薄毛治療

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)への留学を経て、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

よかれと思って献血ルームに足を運んだのに、AGA(男性型脱毛症)治療薬を服用しているために献血を断られる場合があります。そうなる前にきちんと予備知識を得ておきましょう。今回のAGAタイムスでは、知っておきたいAGA治療薬服用中の献血についてご紹介します。

日本の献血事情は今どうなっている?

まず、献血とはどういうものか?という基礎知識から始めましょう。献血とは病気や怪我などによって輸血が必要な患者のために、健康な人が自身の血液を無償で提供するボランティアのことです。日本赤十字社によれば、日本では1日あたり約3,000人もの患者が輸血を受けているとされています。血液は人工的に造ることも長期保存することもできないうえ、大量の輸血が必要な患者もいることから、常時1日あたり約13,000人分の献血が必要だと計算されています。

献血には血液中のすべての成分を献血する「全血献血」と、血小板や血漿などの成分のみを献血する「成分献血」があります。厚生労働省の採血基準によれば、全血献血をする場合、200mlなら16〜69歳の男女、400mlなら17〜69歳の男性および18〜69歳の女性が可能年齢となります。人間の血液は血液型が同じでも一人ひとり微妙に違うため、一人の患者に使われる輸血用血液製剤が、少ない人数の献血によってまかなわれるほど輸血後の患者に副作用(発熱、発疹など)が発生する可能性が低くなるとされています。

成分献血は血小板成分献血と血漿成分献血に分かれており、血小板は18〜69歳の男性および18〜54歳の女性、血漿は18〜69歳の男女が献血可能年齢となります。全成分献血が10分から15分程度で終わるのに対し、成分献血は40分から90分程度と長く時間がかかりますが、献血する人の身体への負担が軽く、しかも多くの血漿や血小板を献血できるというメリットがあります。

懸念されるのは、1994年に約662万人だった総献血者数が年々減少し、2017年には約473万人にまで落ち込んでいることです。中でも若年層(16〜39歳)の献血者数が約446万人から約184万人へと大幅に減少しており、少子高齢化の影響で今後ますます減ることが予想されます。ですから「この文章を読んでいるあなたも対象年齢ならぜひ献血を」とおすすめしたいところです……が、フィナステリド内服薬またはデュタステリド内服薬を服用中なら、逆に「行ってはいけません」と忠告しなければなりません。

というのも、献血するためには年齢以外にも様々な献血基準があるためです。それについては次項で説明しましょう。

こんな人は献血することができません

厚労省では、献血者の健康を守り輸血を受ける人の安全性を高めるため、様々な基準を設けています。例えば以下の人は献血をすることができません。

  • ・体調がすぐれない人
  • ・発熱している人
  • ・擦り傷や切り傷などがある人
  • ・薬を服用している人
  • ・特定の病気(心臓病や脳卒中、ぜんそくなど)にかかったことがある人
  • ・エイズ、肝炎などのウイルス保有者またはそれと疑われる人
  • ・妊娠中、授乳中の人
  • ・輸血歴・臓器移植歴のある人
  • ・他人と器具を共用してピアスをあけてから6ヶ月未満の人
  • ・いれずみを入れて6ヶ月未満の人
  • ・動物に咬まれた傷が治癒してから3ヶ月〜1年未満の人
  • ・予防接種を受けて24時間未満の人(ワクチンによっては長期となる場合がある)
  • ・出血を伴う歯科治療を3日以内に受けた人
  • ・海外から帰国(入国)して4週間以内の人(地域や滞在期間によっては長期となる場合がある)
  • ・クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の人またはそれと疑われる人
  • ・基準体重に満たない人
  • ・最高血圧が90mmHg以下の人
  • ・直近献血からの日数が基準以下の人
  • ・年間採血の回数が基準以上の人
  • など

AGAを治療中の人は、上記のうち「薬を服用している人」に着目する必要があります。日本赤十字社のホームページには「内服していても特に支障のない薬はビタミン剤およびごく一般的な胃腸薬などの類。それ以外は病気の種類や薬の種類によって献血をご遠慮いただくことがあります」と書かれており、フィナステリドとデュタステリドはこの基準に抵触するのです。その理由を次に解説します。

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フィナステリド、デュタステリドを服用中は献血ができない、その理由

AGAは、男性ホルモンの「テストステロン」が酵素「5αリダクターゼ」によって「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変化し、ヘアサイクル成長期を極端に短縮させることにより、薄毛が進行する症状であると考えられています。フィナステリド内服薬とデュタステリド内服薬は、5αリダクターゼを阻害することにより、テストステロンをDHTに変化するのを防いでヘアサイクルを正常な状態に戻すという効果が期待できる薬です。

フィナステリドやデュタステリドの成分は、血液中にも認められます。仮に服用中の男性が献血し、フィナステリドやデュタステリドの成分を含む血液が妊婦または授乳中の女性に輸血されたとすると、DHTの低下により男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあります。つまり、AGA治療を行う男性にとってDHTは薄毛の原因となる憎き相手ですが、胎児に対しては重要な役割を持っており、母親の胎内にいる時にDHTが不足すると、男性器が上手く発達・成長できなくなってしまうのです。

このようなリスクを避けるため、献血前の問診には全て正確に答えることが大切ですし、そもそもフィナステリドやデュタステリドを服用している人は献血ルームに足を運ばない方がいいでしょう。しかし生涯献血ができないわけではなく、一定期間服用しないでいると血液中から成分が消えるため、献血が可能になります。その期間はフィナステリドが1ヶ月、デュタステリドが6ヶ月といわれています。献血する際は念のため、最後に服用した日を申告すると良いでしょう。

ミノキシジルは内服・外用ともに献血可能、その理由

以下の薬については、献血当日に服用している場合でも、体調や服薬目的、症状などを検診医が診てOKであれば、献血することができます。

  • ・ビタミン剤(貧血治療薬、ビタミンKを除く)
  • ・ミネラル剤(貧血治療薬を除く)
  • ・漢方薬(肝疾患、感冒、喘息等のために服薬している場合を除く)
  • ・高尿酸血症治療薬(痛風)
  • ・高脂血症治療薬
  • ・花粉症治療薬(セレスタミン等を除く可)
  • ・胃腸薬(感染性下痢症のある場合を除く、制吐剤は当日不可)
  • ・低用量・中用量ピル(女性ホルモン)
  • ・月経移動(周期変更)、機能性出血を目的に服用する中用量ピル
  • ・サプリメント
  • ・抗潰瘍剤
  • ・降圧剤
  • ・過敏性腸症候群治療薬
  • ・点鼻薬、点眼薬、吸入、外用薬(塗り薬、貼り薬)
  • など

ミノキシジルはもともと降圧薬として開発された薬で、上記の服用可能な薬の一つに「降圧剤」を確認することができます。したがって、ミノキシジルは外用薬・内服薬ともに献血不可の理由にはなりません。とはいえ、検診医にミノキシジルを使用していることをきちんと伝えることが大切です。

どんな成分の薬を服用しているのか、きちんと把握していることが大切

献血ルームに行くと、証明書などで本人確認を行い、献血の副作用や血液の利用目的などに同意して申し込みます。その後問診票を記入し、検診医の問診、血圧測定、ヘモグロビン濃度測定、血液型事前検査、成分献血の場合は血小板数の測定などを行います。そして全ての基準を満たしていることが確認されたら、採血に進みます。

献血の問診の際、服用している薬についてきちんと説明するためにも、そもそも自分の健康のためにも、AGA治療にあたってはどのような成分の薬であるのかを医師から詳しく聞き、不明点は質問するなどして、しっかりと理解しておくことが大切です。

AGA治療薬は個人輸入で手に入れることもできますが、この場合、薬に含有される成分の詳細や濃度などが不明確な場合もあります。AGA治療薬は医師が患者個人に合わせて処方したものを服用する方が安心であり、献血の際にも正確な情報を検診医に伝えることができます。

東京の秋葉原にあるAGAヘアクリニック(以下、当院)では、多くの治療実績に基づき、お一人おひとりに合った治療方法、治療薬をご提供しています。プライバシーに配慮した個室で診察から会計までを行なっており、カウンセリングと診察は何度でも無料で受けることができます。薄毛の悩みはもちろん、献血にまつわる質問なども、ぜひ当院でご相談ください。

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、2016年7月よりAGAヘアクリニックを開院。

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