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医師が教える薄毛やAGAの治療・対策メディア

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【医師が教える】壮年性脱毛症の症状と改善方法

薄毛治療

男女問わず薄毛や抜け毛に悩んでいる方はいらっしゃいます。脱毛症の種類は様々ですが、その中の一つ「壮年性脱毛症」をご存知でしょうか。今回のAGAタイムスは、壮年性脱毛症の症状や治療方法について解説していきます。

壮年性脱毛症とは

壮年性脱毛症は壮年期に発症する脱毛症の総称であり、疾患名ではありません。一般的に男性の場合はAGA(男性型脱毛症)、女性の場合はFPHL(女性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれています。壮年期とは、厚生労働省の健康施策である『健康日本21』によると、20代中盤〜40代中盤までのことを指しています。ただし壮年期に発症した脱毛症がすべて壮年性脱毛症というわけではなく、あくまでもAGAやFPHLを表す呼称にすぎません。また、壮年期以外に同様の脱毛症を発症する可能性もゼロではないのです。

男女で異なる壮年性脱毛症

○男性の壮年性脱毛症

男性の壮年性脱毛症であるAGAは、男性ホルモンに起因して発症する進行性の疾患です。

髪の毛には「ヘアサイクル」という成長と退行を一定の間隔で繰り返す周期が存在しています。そのサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3段階に区分されており、髪の毛の健康状態は、ヘアサイクルが健全に機能することで保たれているのです。

男性ホルモンの一種「テストステロン」は、体内の酵素「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」の影響を受けることで変化し、悪玉男性ホルモンといわれる「DHT(ジヒドロテストステロン)」が生成されます。このDHTが、毛乳頭細胞にある「男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)」と結合することでAGAは発症します。

男性ホルモン受容体と結合したDHTは、髭などに対しては成長因子を産生させ、毛を太く成長させるよう作用しますが、前頭部や頭頂部など髪の毛に対しては、成長を阻害する因子を産生させ、ヘアサイクルにおける成長期を短縮させてしまうという特徴を持っています。

通常のヘアサイクルは約1000〜2000日かけて循環しますが、AGAを発症するとヘアサイクルの成長期が100日程度へと極端に短縮されてしまいます。十分に成長しきれなかった髪の毛は、細く短い状態のまま抜け落ちてしまい、徐々に薄毛となるのです。

○女性の壮年性脱毛症

女性の壮年性脱毛症は「FPHL(Female pattern hair loss)」と呼ばれています。以前はAGAと同じメカニズムであると考えられており、女性を意味する「Female」のFをつけた「FAGA」と呼ばれていました。しかし、AGAとの発症メカニズムや症状の違いが示唆されはじめ、最近ではFPHLという呼称で知られています。

FPHLを始めとする女性の薄毛の場合、「びまん性脱毛」という進行パターンが特徴的です。「びまん」とは、「広範囲に広がっている」という意味で、頭髪全体のボリュームが徐々に低下し、頭髪が薄くなっていく現象を示しています。薄毛の進行度合いによって、いくつかに分類されます。

FPHLは、AGAのように具体的な発症メカニズムが解明されているわけではありません。発症原因に関しても定かではありませんが、現在のところ、加齢などによるホルモンバランスの乱れなどが原因の一つとして考えられています。

女性専用の薄毛治療について

壮年性脱毛症の治療方法

○男性の壮年性脱毛症

男性の壮年性脱毛症の場合には様々な治療方法が考えられますが、主に内服薬や外用薬を用いた治療が一般的です。現在の毛量を維持したい場合は、「フィナステリド」や「デュタステリド」といった内服薬を使用します。フィナステリドやデュタステリドは、DHTによって短縮されたヘアサイクルを正常な状態に戻す効果があり、症状の進行を抑制する働きが期待できます。

一方で薄毛がある程度進行している場合には、進行の抑制だけでは薄毛が改善されにくいことが考えられます。そのためフィナステリドやデュタステリドに加えて、発毛の促進効果を持つ「ミノキシジル」の外用薬を用いることがあるのです。ミノキシジルには、髪の毛の元となる毛母細胞を増殖させる効果や、ヘアサイクルの成長期を延長させる働きがあるとされています。そのため、フィナステリドやデュタステリドと併用することで、より高い薄毛改善効果が見込めるのです。

治療薬以外にも、有効成分を頭皮に直接注入して発毛を試みる「メソセラピー」や、再生医療の「HARG療法」、健康な毛包を移植する「自毛植毛」など、様々な治療法があります。しかし、日本皮膚科学会が発表している『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版』の中では、推奨度が最も高い治療方法としてフィナステリドやデュタステリドの内服薬およびミノキシジル外用薬が紹介されています。

○女性の壮年性脱毛症

女性の壮年性脱毛症の治療を行う場合、規則正しい生活習慣の維持を前提とした上で、育毛効果のあるサプリメントや治療薬を使用するのが一般的です。内服薬「パントガール」は、髪の毛や頭皮に良いとされるビタミンB1、ケラチン、L-シスチンなどの有効成分が含まれており、発毛や育毛を促進する効果が期待できます。

男性の薄毛治療にも使われるミノキシジル外用薬も有効です。パントガールとミノキシジル外用薬は併用できるので、育毛環境を改善しながら発毛を期待できるでしょう。

壮年性脱毛症治療薬の副作用と禁忌事項

○男性の壮年性脱毛症

治療薬を服用する際には、副作用の存在を認識しておく必要があります。薄毛の治療薬もその例外ではありません。フィナステリドやデュタステリド服用に際して確認されている副作用には、勃起不全や性欲減退などの性機能障害があります。また重篤な副作用として肝機能障害も報告されています。

しかしこれらの副作用の発現率ははごく稀で、風邪薬など一般的に広く使用されている薬に比べて副作用のリスクが特別高いわけではありません。ミノキシジル外用薬は、主にかゆみやかぶれなど頭皮に関連した副作用のほか、頭痛やめまいなどが低確率で報告されています。

○女性の壮年性脱毛症

男性への有効性が認められているフィナステリドとデュタステリドですが、一方で女性への使用は禁忌とされています。日本皮膚科学会のガイドラインによると、女性への有効性は認められず、妊婦に投与すると胎児の発育への影響が懸念されることから女性への使用は推奨されていません。フィナステリドとデュタステリドは、体内に入るとAGAの原因とされるDHTの生成を阻害する働きをします。しかし、DHTは男性器などの形成や成長にも必要なホルモンであり、妊娠中や授乳期の女性が服用もしくは接触してしまうと、胎児や乳児の生殖機能に異常をもたらすリスクがあるため禁忌とされているのです。

女性の壮年性脱毛症に有用といわれるパントガールの主成分はケラチン、L-シスチンなどの栄養素ですが、医学的に育毛効果が実証されているため治療薬として扱われています。パントガールは重大な副作用はないといわれていますが、軽度のものでは腹痛、下痢、めまい、頭痛、動悸、胸やけなどが起こる場合があるとされています。

壮年性脱毛症治療は専門のクリニックへ

今回のAGAタイムスでは、壮年性脱毛症について解説してきましたが、脱毛症の原因や種類は一つではありません。自身で薄毛対策を講じるのには限界があるでしょう。育毛や発毛によいとされる製品は市場に溢れており、治療薬を個人で手に入れることも可能です。しかし、医師の診察を受けずに個人の判断で服用すると、重大な副作用やリスクを引き起こす可能性があります。安心して薄毛治療を行う場合は専門のクリニックを選ぶとよいでしょう。

東京の秋葉原にあるAGAヘアクリニック(以下、当院)では、多くの治療実績に基づき、お一人おひとりに合った治療方法や治療薬をご提供しています。診察から会計までをプライバシーに配慮した個室で行なっております。カウンセリングと診察は何度でも無料で受けることができるので、壮年性脱毛症はもちろん薄毛・抜け毛全般のお悩みや質問なども、ぜひ当院の医師にご相談ください。

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