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医師が教える薄毛やAGAの治療・対策メディア

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【医師が教える】男性更年期障害(LOH症候群)とは? AGAへの影響を紹介

薄毛治療

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)への留学を経て、2016年7月より医療法人社団則由会 AGAヘアクリニックを開院。

かつては女性特有と思われがちだった「更年期障害」ですが、今では男性にも起こりうると知られるようになってきました。更年期障害の原因は主に加齢に伴う男性ホルモンの減少であることから、「男性ホルモンが減少するなら、男性ホルモンの影響とされるAGA(男性型脱毛症)による抜け毛も減るのでは?」という疑問が浮かんできます。そこで今回のAGAタイムスは、男性の更年期障害とAGAの関係を解説します。

テストステロンの減少で発症する男性の更年期障害

男性の更年期障害とは、加齢に伴う男性ホルモン「テストステロン」の減少が原因で引き起こされる不定愁訴を指し、医学上では「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」と呼ばれています。その症状は全身の疲労感や倦怠感、性欲低下、ED(勃起障害)、不眠、肩こり、気力の衰え、集中力の低下、イライラ、抑うつなど多岐にわたります。

一般に男性においては、男性ホルモンの95%をテストステロンが占め、20代をピークに分泌量が減少していくといわれています。加齢とともに徐々に減少するなら問題は少ないとされますが、過度の疲労やストレスを抱え続けているとテストステロンの減少が加速し、その結果、LOH症候群の症状が現れやすくなることがわかっています。「やる気が起きない、歳のせいかなぁ」で済ませている人が多いかもしれませんが、LOH症候群を放置していると様々なリスクが高まってしまいます。

というのも、テストステロンは男性に対して多くの重要な生理的役割を担っているからです。テストステロンの極端な減少(LOH症候群)は、うつや性機能の低下、認知機能の低下、骨粗鬆症、内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性の悪化、HDLコレステロールの低下などに影響を与え、メタボリックシンドロームのリスクファクターになる可能性があります。また心血管疾患や糖尿病、呼吸器疾患のリスクを高めるともいわれます。

このように、活力と性機能を損ないQOL(生活の質)に大きく関与するLOH症候群は、主に50〜60代の男性が多く発症するとされていますが、近年では30代の患者も増えているという報告があります。このため若い人でも可能な限り対策を講じておくことが大切だといえるでしょう。

LOH症候群の診断、治療方法

LOH症候群が疑われるようなら、早い段階で医療機関を受診しましょう。「LOH症候群の専門外来」があればそこへ、なければ内科(身体に症状がある場合)、精神科(心に症状がある場合)、泌尿器科(性に症状がある場合)を選んでください。

LOH症候群の診断にあたり、医師はAMSスコア(専用の問診票)に書かれた患者の自覚症状を評価するとともに、採血して血中のテストステロンを測定します。そしてAMSスコアの症状が顕著であり、テストステロンが基準値未満であった場合にLOH症候群と診断されるのです。

症状が軽ければ生活習慣の見直しで改善することもあるとされていますが、テストステロン値が特に低かった患者には「テストステロン補充療法」が提案されます。内科的疾患や精神疾患の合併があれば、それに応じた治療も必要となります。

テストステロン補充療法は短期間で高い効果が期待できる反面、身体への負担が大きく副作用の懸念もあるため、必要最小限に抑える必要があるといわれています。このため一般的に医師は患者の様子を定期的に診ながら、負担の少ない治療方法をとっていくことになります。

テストステロンが減るとAGAの進行は緩やかになる

さて、ここから本題であるLOH症候群とAGAの関係について解説します。大雑把にいうと「AGAはテストステロンに起因して発症する病気」といえるため「テストステロンが激減(LOH症候群)したならAGAによる抜け毛はなくなる?」と連想してもおかしくはありません。確かにテストステロンが減少すればAGAの進行は遅くなります。ただし、AGAによる抜け毛がゼロになるということではありません。

その理由を理解するため、AGAが発症するメカニズムを説明します。まずテストステロンが、体内の還元酵素「5αリダクターゼ」の働きによって悪玉男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されます。このDHTが「男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)」と結合することによって髪の毛の「毛母細胞」の分裂を抑制し、ヘアサイクルの成長期を極端に短縮させてしまうために薄毛となる、というものです。

したがって、大元となるテストステロンの量が減れば自ずとDHTに変換される量も減り、その結果、AGAの進行がスローダウンすることにつながります。ただし、AGAの発症には5αリダクターゼの分泌量が影響しており、5αリダクターゼの分泌量や“男性ホルモン受容体との結合のしやすさ”は「遺伝」などによって個人差があるため、“DHTへの変換されやすさ”は人によって異なると考えられます。そのためテストステロンが減少したからといって必ずAGAの進行が遅くなるとはいい切れない、というのがAGAという病気の難しいところです。少しでもAGAの心配がある場合は、AGA治療専門クリニックを受診して、DHTへの変換を阻止するAGA治療を行うことが最善の方法だといえるでしょう。

テストステロンを増やしてもAGAの進行に影響なし

前述したように、LOH症候群の診断でテストステロンの量が基準値以下だった場合、テストステロン補充療法が第一に考えられます。ここでも「テストステロンを補充するとAGAを進行させるのでは?」と不安に思う人がいるかもしれません。しかし、テストステロンの減少がAGAの進行を遅らせるのと同様に、テストステロンの増加が必ずしもAGAに直接影響を与えるとは限りません。AGAの進行は、テストステロンの量ではなく、“テストステロンがDHTにどれだけ変換されやすいか”に左右されるからです。

このことからAGAの進行を恐れてホルモン補充療法を避ける必要はないといえます。またホルモン補充療法を行なっているからといって、AGA治療を先延ばしにしたり中断したりする必要もありません。双方の医師と相談しながら、LOH症候群もAGAも並行して治療することができるのです。

真の原因を突き止め、的確に治療することが大切

「なんだか体調も気分も優れない」、そんな日が続いたら無理をせずに医師の診療を受けましょう。もしLOH症候群と診断されても、早期に治療を開始することで大病のリスクを回避する可能性が高まります。同様に「なんだか髪の毛が薄くなってきた」と感じた場合は、薄毛治療専門クリニックなどで医師の診断を受けましょう。AGAも早めに治療を開始するほど薄毛の進行を抑制し、毛量の改善が期待できます。心身に不調を感じた場合には自己判断せず、医療機関で診察や検査を受け、真の原因を突き止めて的確な治療を早期に行うことが改善への近道なのです。

東京のJR秋葉原駅から徒歩4分の場所にあるAGAヘアクリニックは、患者様一人ひとりに最適な治療をご提案する薄毛治療専門クリニックです。カウンセリングからお会計までの全てをプライバシーに配慮した個室にて対応し、診察やカウンセリングは何度受けても無料など、「患者様第一」をモットーとしています。LOH症候群など他の疾患を持つ方も気兼ねなく薄毛のご相談にお越しください。

監修医師のご紹介

AGAヘアクリニック 院長 水島 豪太

2009年 日本大学医学部卒業。大学病院および市中病院で研鑽を積み、2016年7月より医療法人社団則由会 AGAヘアクリニックを開院。